太極拳を学ぶのも、教えるのもなかなか難しいです。

先生として、自分が一番重要なことを生徒達に教えて練習させても、なかなか理解されない場合が多いです。この中にもっとも典型的なこととしては歩きという基礎練習です。私は一時期に毎日に200歩以上練習して、この練習から、大きな成長を成し遂げました。しかし、この練習を生徒達に練習させますと、多くの場合、単なる苦痛になってしまいます。太極拳の重要注意事項もなかなか伝わりにくい面があります。例えば、重心を踵に置き、踵を中心に回るという点は、受講初日の基本説明を初め、繰り返し説明しますが、なかなか受講者に浸透しづらいです。一部の受講者は長々と私に習いつづけてきましたが、やはりこのままでは行けないと考えました。

一部の受講者はやはり私の従来の教え方に納得できずに、他の教室にいきました。中に武器を練習しないと強くなれないなどの説明に信じる方もいらっしゃいました。私は嘆きます。はっきり申しますが、私の太極拳上達は武器練習とまったく関係ありません。太極拳をかなりできるまで武器を全く練習していないからです。考えてみましょう。武器を練習すれば、何を獲得できるのでしょうか?武器を動かすパワーでしょうか?これならば筋トレをしたほうが速いでしょう。武器を使用する正確さでしょうか?ならば太極拳の武器使用法じゃなくても選べる物は沢山あるでしょう。武器を選ぶ意味はどこにあるでしょうか?昔の人は護身のため、武器の使用を最優先にします。武器の無いときに、素手で護身します。しかし、今の時代では、武器を安易に使用できなく、都会で生活する方にとって、練習スペースも大きな問題です。では、上達は無理でしょうか?もちろん、そんなことはありません。太極拳にもっとも精髄たる部分はその陰と陽の運動原理です。練習者の方はこの精髄に向けて、日々考え、日々体得し続けることで本当の太極拳を身につけます。

この考えを持って、私は当会のコースを改革したいと考えます。コースAとコースSは全面的ですが、達成感を与えにくいため、ゆくゆく廃止したいと考えております。代わりにコースKとコースTとコースUの組み合わせで進みたいと考えております。コースKで套路を短期間に習得し、コースTで推手を練習し、コースUで套路の使用法を練習します。三つの方向から、太極拳の上達を図ります。

太極拳の上達を望む方なら、ぜひとも、当会へ一度お越しください。